21時の帰り道


道を歩けば人に当たる

知らない誰かを傷つける時

あなたの優しいはずの言葉で

かさぶたが剥がれた時もある

 

正直者が馬鹿を見るのか?

正しいことは正しいはずだと

古い絵本の答え合わせは

荒れ模様で続いていく

 

見慣れた景色は夜の色

何もない水曜の終わり

明日はちゃんとうまくやれる

そう思うだけならタダじゃないか

 

今は 少しでも景色を変えて

そんなこと願いつつ家路を辿る

わたしとは違う空 見ているあなたへ

いつの日か少しでも

歩み寄れたなら いいのにと思う

 

口癖かのように

「夢を追いなさい」と言う口元の皺

いつか夢見た宇宙飛行士

そこに隠れているのかい?

 

窓越しに見える夜の色

素っ気なく後ろへ消えていく

なんだかちょっと疲れたかな

どうにもわからないことばかり

 

今は 少しでも景色を変えて

そんなこと願いつつ家路を辿る

わたしには暗い空 見上げて あなたは

青すぎて 眩しいと ため息をついた

そういうことなのかい?

 

今は 少しでも景色を変えて

そんなこと願いつつ家路を辿る

果てしなく続く空 見上げ少しだけ

水曜日 21 明日会えた時

歩み寄れたなら いいのにと思う