音楽

歌わせてよ 僕のために
あなただけは忘れられない 初恋のように
この命が尽きるまでの 短い時を
あなたを想って生きてゆきたいの

誰もがあなたに恋い焦がれては
時に涙して 心震わせて
「世界のために今、声を張り上げる!」
と 必死になるのもいいけれど

高嶺の花を摘み取る気は無い
そっと水をあげたいと願っている
いつか一度だけでいいから
ありがとうと 笑ってくれたらいいな

歌わせてよ 僕のために
あなただけは忘れられない
初恋のように この命を彩ってきた
産声あげる前から ずっと焦がれてきたの

誰にもあなたは媚びたりしない
時に残酷で 夢も引きちぎる
「恋ならしない、愛し続けるだけ」
と言えば 鼻で笑い飛ばされるかな

声に意味をのせて 言葉になり
そこにメロディを重ねたら 歌になる
いつか一度だけでいいから
誰かの鼓膜を 震わせてみたい

歌わせてよ 僕のために
あなただけは忘れられない 初恋のように
この命が尽きるまでの 短い時を
あなたを想って生きてゆきたいの

僕が消えても 何年経っても
あなたを想う誰かは いつもいるから
「誰かのために」 なんて言わない
ただ 今生きている意味があるなら

歌わせてよ 僕のために
あなただけは忘れられない 初恋のように
この命が尽きるまでの 短い時を
あなたを想って生きてゆきたいの

歌わせてよ 僕のために
あなただけは忘れられない 
暗闇の中で 声がかれて
言葉さえ もう消えていても
あなたが僕に意味をくれるから

あなたを想って生きてゆきたいの